知ることで本当の課題が見えてくる
こんにちは。上田市で中小企業診断士をしております尾﨑です。
みなさんは、この絵を見てどう思われますか?なんか変ですよね?”REVD”なんて単語はないし、吹き出しの中の英語もあやしいし、数字が付いていたり付いてなかったり、水色の服を着た女性なんて足が3本あります。
実はこの絵、生成AIに、#マーケティングのプロセスを初めて勉強する人にわかりやすい絵を描いて#とお願いしたらできた絵なんです。(ちなみに3作目・・)こんな絵になってしまったのは、私の指示の仕方が、生成AIに正しく伝わるようにできなかったこともありますし、生成AIも私の不十分な指示から想定する力がまだまだ足りないんだなあ、と思います。
どんな道具でもそうですが、使いこなす技術と言うのは大切ですね。実は、私は先週有料生成AIを使い始めたばかりです。なぜ使い始めたかと言うと、「知らないことは怖いこと」だからです。知って、なにものかを理解することで、得体のしれない怖さがなくなります。そして、本質的な問題が見えてきます。
例えばIT。
ITが苦手で、「ア。。。」と聞いただけでも逃げたくなる人がまだまだいますね。けれど、ITを知ってしまえば、これはもう、ただの道具です。道具は、使い方次第です。道具に何ができるか知って、その限界も知ることで、何の役に立つかわかります。多くのITの世界を見てきて私が最も恐ろしいと思うのは、IT以前に“人”です。とても遠回りな仕事の仕方をして沢山の時間を使っていたり、自分だけに仕事を囲い込み、手放そうとしなかったり、そもそも仕事のやり方が同じ職場、同じ会社でまちまちだったり、そうして総合的に見ると、大変な非効率を招いている。結局これらを招いている根本原因は“人”だと思うのです。
生成AIと言えば、11月にOPEN AIのサム・アルトマン氏が取締役会にて解任されるという衝撃的な事件がありましたね。ところが、それを聞いたマイクロソフト社が、待ってました!とばかりにサム・アルトマン氏をAI研究部門の責任者として迎える打診をしたと報道されるやいなや、なんとOPEN AIの社員の9割がアルトマン氏につい行くと言いだす騒動になりました。結局、サム・アルトマン氏はOPEN AIに戻り、役員会でサム・アルトマン氏を解任に追い込んだ共同経営者のイリヤ・サツキバー氏が表舞台から去ることになりました。
今を時めく生成AIを生み出す人たちが、なんとまあ人間臭い出来事なのでしょうか。
そして結局、大切なのは人ではないかと思うのです。志はあるか、志を同じくしているか、どうしたら幸せになれるのか、先に話した仕事の仕方もそこに繋がりますね。多くの企業は形は違えども、最終的には“幸せ”を目指しているのだと思います。そのために、ひとりひとりに組織の目指すべき方向性を示し、理解してもらい、ひとりひとりが役割を果たしてゆくことに心を配ること。
これは、いつの世も、どんな世になっても組織を束ねるものの絶対的な責任だと思うのです。
ところで、最近のサム・アルトマン氏の表情が、ちょっとイーロン・マスクに似て来た気がするのは私だけでしょうか?
是非、当初の志を忘れずにいてほしいと願ってやみません。