「地域おこし」に必要なこと
須坂市在住の中小企業診断士の坂詰史博と申します。
飲食店や小売店を営む場合、個店の魅力が大事なのは当然ですが、お店を営む場所の魅力や賑わいの有無もとても重要になります。
それでは「地域の活力」とはいったいどのようにして生じるのでしょうか?
私が地域活性化のために重要だと思うことを3つお伝えしたいと思います。
1 住民の郷土愛
映画看板を使った町おこしで有名な青梅市に伺った際、買い物の支払い時に「猫のロゴ等がよく目につきますがなにかゆかりがあるんですか?」とお聞きしたら、店員さんが青梅・住吉神社の由来を教えてくださり、住吉神社へ行くこともおすすめしていただきました。地域の名所やその由来を勉強し、自信を持って勧めるのはなかなかできないことだと思います。
2 住民が地域の動向を知っている
「栃木蔵の町かど映画祭」という映画祭があるのですが、須坂も蔵のまちということで行ってみた時のことです。
和菓子屋での世間話のなかで、実は映画祭のために長野から来ましたと告げたら、「栃木市は映画やドラマの誘致に力を入れているんですよ。特に岩舟は・・・。」という返事が返ってきました。岩船には採石場があり、そこが特撮撮影の聖地です。おおよそ特撮とは縁もゆかりもなさそうな和菓子店の店員さんから、「岩船は撮影で有名です」と返事が来る。地域力を感じました。
3 よそもの、わかものを拒まない
以前横須賀を訪れた際、衣笠商店街の「はらどけい」さんにお邪魔しました。そこそこ年配の方が経営されている、今川焼などを売っているお店です。横須賀市とアニメ「ハイスクール ・フリート」がコラボキャンペーンを行っている時で、話題になっているけれどいったいどんな様子なのだろうと訪問してみました。
昔ながらの商店街の一角で、ソフトクリームを食べにいらした年配のご婦人がたと、イベント目当てで全国から集まった「はいふり」ファンが違和感なく過ごしている。とかく敬遠されがちなオタクを拒まずに受け入れる。横須賀の懐の深さを感じました。
地域の元気が商売繁盛のもと!元気な地域づくりを心掛けたいですね。
坂詰史博