「認める」という視点

長野県での生活が3年目に入った中小企業診断士の上原昭一と申します。よろしくお願いいたします。
仕事柄、事業者にヒアリングを行う場面が多く、最近、気が付いたことを書かせていただこうと思います。
小規模事業者や個人事業主の支援に際して、多くの場合、ヒアリングを行いますが「認める」という視点が欠けていることに気が付きました。
「認める」という言葉の意味の一つに、「評価をせず、存在そのものを受け入れる」というものがあります。この「認める」という視点がなかなか難しく、ヒアリングを行っていると、どうしても自分勝手な一方的な解釈をしてしまったり、一足飛びに助言に向けた思考を開始してしまったりと、「聴く」という行為に集中できていないケースが多いような傾向が強かった気がします。事業者の現状や課題を先入観なく、ありのままで見つめる前に、「何とか力になりたい」という想いが先走り、その結果、困ったことに「自我」が出てきていました。日々、様々な相談業務に対応する中で、中小企業診断士の二次試験で、あれほど鍛えたはずの「与件に忠実」という原則を、一番大切な実践の場で見失っていることに気が付けました。
その後は、事業者を一方的な思い込みで評価せず、事業者から紡がれる言葉に耳を傾け、聴く行為に集中し、その事実を受け止めた上で深堀りするような質問を通じて、その存在を「認める」よう心がけるようにしています。その結果、自分で決めつけたような「枠」にとらわれず、事業者に近い目線での支援、いわゆる「医者-患者」型の関係性ではなく、「事業のパートナー」の関係性に近づけているのではないかと思っています。

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