新しい知識を足す、とは?
こんにちは。中小企業診断士の土屋です。
私は、仕事柄、かなりの数の創業希望者とお話をする機会があります。
お話をするだけではなく、夢を叶えていただけるよう、ご支援させて頂くのですが、いつもとても気になる事が二つあります。それは、
① ご自身がやろうとしているビジネスについて、それがどんなものなのか、その仕事の素人である私や、将来のお客様にわかりやすく説明する言葉を必ずしも持っていないこと。
② ご自身が消費者として一般的に知り得たビジネスの範囲でしか、創業のアイデアを出そうとしないこと。
この二つです。
①について言うと、自分のビジネスを分かりやすく説明できないということは、効果的なチラシやSNSの活用ができないことに直結しかねません。お客様に「自分のビジネスがここにあるよ」と知らせることが、そもそも危うい。これはとても困ることです。
②について言うと、例えば典型的な例が「カフェをやりたい」「マッサージ屋さんを開業したい」「エステサロンを始めたい」という感じです。この3つは、とても開業相談が多いです。それだけ競争が激しいことが、容易に推測できます。そんなところで限られたお客様をライバルと取り合うのは、なんだかとても大変そうです。
どんなに優秀な人でも、素晴らしい人格者でも、自分が知っている言葉以外のことは考えることができません。知らないことは考えられないのです。
例えば、皆さんは、南アフリカの先住民族のソウルフードってなんだか知っていますか?ほとんどの人は想像できないと思うのです。つまり、考えることができないのです。
新しいことにチャレンジするとき、今知っていることの範囲の中でだけ考えをまとめてしまうことは、あまりいいことではないと思います。新しいことをするのなら、新しいことを知る。知識を足す。それが大事な準備だと思うのです。