事業に必要なシーズ(経営資源)を獲得する
こんにちは。上田市在住の中小企業診断士、渡邉学です。
診断士として独立して3年目となり、徐々にセミナーや研修といった人前で話す仕事、いわゆる「講師業」が増えてきました。もちろん診断士以外でも人前で話す仕事はありますが、自分の場合は前職が工場勤務ということもあり、不特定多数の前で話す機会はほとんどありませんでした。
さらに診断士資格を取得した当時は、自分の特徴を「声量が小さい、滑舌が悪い、こもる声質、あがり症、話し下手」などと自覚していたので、人前で話すことにコンプレックスがあり、講師業を自分の業務に位置付けることは考えてもいませんでした。つまり、「話せない、話さない診断士」だったのです。
しかしその頃、先輩診断士から講師業を目指すことの意義を説いていただき、講師への挑戦を決意しました。詳細は省略しますが、自分がめざす診断士像や診断士としてやりたい仕事、つまり自らの診断士としての事業目的を改めて考えたとき、講師業は目を逸らしていい内容ではないと自覚したのです。
それからトレーニングを開始するのですが、「いつか話せるように」ではなく、「数年以内に講師ができるように」と目標をもって、ボイストレーニング、話し方、話す内容などのトレーニングを継続して現在に至ります。トレーニングはまだ道半ばですが、かろうじて講師業ができるレベルに到達したと感じています。
このコラムをご覧になった経営者の皆さまにおかれましては、経営目的や事業目的を実現するために、「必要と感じているが現時点では持っていないシーズ(経営資源)」があり、それが「自社の経営努力によって獲得が見込める内容」であれば、是非前向きに挑戦してほしいと願っています。意思を持って獲得したシーズは、きっと企業のコア・コンピタンス(中核能力)になっていくことでしょう!!
渡邉学