二足のわらじ (前編)

皆さんこんにちは。中小企業診断士の北原貴穂です。昨年は締切に間に合わず、2年ぶりのコラム執筆です。何を書こうか迷っているうちにまたも締切が刻一刻と迫って来ましたので、自己紹介を兼ねて私の取り組んでいる二つの活動について、「コンサルタントと山岳ガイドの共通点」と題して考えてみたいと思います。私は中小企業診断士であるとともに、山岳ガイド、山岳救助隊員としても活動しています。「経営」の世界と「山(登り)」の世界、何の関連も共通点もシナジー(相乗効果)もないじゃないか、と思われそうですが、実はそうでもありません。

1、クライアントにとってのナビゲーターであること

コンサルタントも山岳ガイドも、依頼主を「クライアント」と呼びます。クライアントが「自分(たち)だけでは心配だから専門家に依頼しよう」となって出番となります。クライアントは初心者(経営では創業者)、中級者、さらに上を目指す上級者もいます。

依頼を受けた場合、一緒に考え(歩き)ながら、クライアントの目的、目標のために常に正しい方向を指し示すことが必要になります。また、その際に内部環境(山であれば体調、装備など)、外部環境(山であれば天候、ルートの状況など)を分析し、その変化に応じていくつかの選択肢からベストと思われるものをクライアントに対して提案します。

2、本当のゴールは「その先にある」こと

コンサルタントがクライアントの依頼を受け、ある経営課題の解決、経営の立て直し、プロジェクトの立ち上げを無事成功させたとします。山岳ガイドがクライアントの依頼を受け、たとえば富士山に登頂したとします。この2つは、はたして本当の「ゴール」と言えるのでしょうか?私が考える「ゴール」は別のところにあります。コンサルタントは経営課題の解決、経営の立て直し、プロジェクトの立ち上げなどを通じて、企業の永続的存続、発展に寄与すること、山岳ガイドは登頂した後に麓の登山口まで下りて来る(無事に下りてくることでまた次の山にチャレンジできる)こと、これらが真のゴールではないかと思うのです。

北原貴穂

後編へ続く

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