アウトドアビジネスへの期待

先日、長野県や長野県中小企業振興センター等が主催となり、伊那市内で「アウトドアビジネス向け創業・経営セミナー」が開催されました。創業予定者や新たな事業展開を考えている方など大勢の参加がありました。

【アウトドアビジネス市場の捉え方の難しさ】

インターネットで「アウトドアビジネス市場」を検索しても、納得のいく資料はなかなか見つかりません。アウトドアといっても、キャンプ、登山、船下り、ツーリングなどの自然体験のほか、それを取り巻くアウトドア用品、山岳カメラマン、山岳ガイドなどの商品やサービスも併存しているため、スッキリとした括りがないのも要因と思います。

今回のセミナーでは、これらのアウトドア各分野について、潜在需要の切り口等から今後の市場を捉えていく考え方を勉強しました。

 

 

 

 

 

 

【アウトドアビジネスの留意点】

また、セミナーでは、実際にアウトドア分野で活躍されている事業者さんの失敗談、工夫した点などをお聞きしました。

①その地域ならではの楽しみ方を見つけること(特徴を生かすこと)

②通年営業を考えること

③天候不順のリスクを考えること

④アウトドア入門者向けメニューを考えること

⑤リピータを獲得するための仕掛けづくり、メニューを考えること

など、アウトドアならではの切り口から、ビジネス展開の留意点を学びました。

 

【参加者の熱心な姿】

セミナー終了後は、「支援機関との個別相談」や「参加者同士の交流」などで多くの方が会場に残っており、他の創業セミナーと比べて活発的な様子が印象的でした。

セミナーを通じて、信州の豊富な観光資源とそのビジネスチャンスの可能性を再認識するとともに、参加者のアウトドアビジネスへの関心の高さ、積極的な姿勢から、これからのアウトドアビジネスのさらなる期待が膨らみました。

 

中小企業診断士 中島

関連記事

  1. 目を閉じてトイレに行くことはできますか
  2. コストダウンの強い味方「原価計算」
  3. 軽減税率の始まりと行きつく先
  4. 生産性を向上させるカギは?
  5. 不況にも見捨てないお客さんを
  6. 適正価格を取れ!!が本当に良いのか?
  7. AI時代の診断士
  8. 異議あり!「事業再構築補助金」 その1
PAGE TOP