自分を発信することの大切さ
私は、自社の代表として企業のPRをする傍ら、時々信濃毎日新聞の投稿欄(建設標)に自身の気づきや考えを投稿することがある。内容はその時に思いついたテーマで、新型コロナに関することやマスクの意義、メディアの報道姿勢など真面目なことを書く一方で、私自身が好きなサウナやアイドルについて書くこともある。
ちょうど3月22日付信濃毎日新聞で掲載された投稿では、「長野県出身の子が国民的アイドルグループに加入し、感動のデビューを果たした」という内容だったのだが、この記事を読んだという意外な方(行政関連の方)から連絡がきた。
私は単に自分の趣味について書いただけなのだが、珍しい私の名前と、会社経営という役職を面白いと思っていただいたのか、インターネットで調べて連絡をいただき、新たな仕事が生まれようとしている。
このことから、「どんなことでも、色んな場所で自分を発信していると、新しい出会いやつながりが生まれるのだなぁ」と実感し、これは普段支援している中小企業経営者にも言えることだと思った。
奥ゆかしい性格の経営者は、「いやいや、当社なんて・・」と言う方もいるが、とてももったいない。他人や他社が何かを選択する際、「名前や実態も知らない会社」が選択肢にあがることは絶対にない。「悪名は無名に勝る」というのは言い過ぎかもしれないが、「まずは自社の名前を知ってもらう」はとても大切で、そのための方法は無限にある。
自社HP、Facebook、Twitter、Instagram、Tiktok、LINE、Youtube、地域のフリーペーパー、投稿欄・・など。全てを実行するのは大変だが、これまでにやったことがないものを一つでも取り組んでみると、意外な販路が開拓できるかもしれない。
また、何かに取り組んだ際は、できるだけお会いした方に言葉でも伝え、アクセスしやすいようにする。
(「最近Twitter始めてみたんです、ここにQRコードあるので暇な時に見てみてください♪」といったように)
デジタルも大事、一方でそれと組み合わせたアナログさ(クチコミ)とアクセスのしやすさ(理想はワンタッチでアクセスできること)もとても大事。
すぐに集客や売上という結果が出る魔法は無いと思っているが、こうした取り組みを中小企業の方が地道に取り組むことは、必ず未来の顧客獲得につながると考えている。
タカジアンドパートナーズ
中小企業診断士 高司 浩史(たかじ ひろし)