目を閉じてトイレに行くことはできますか

こんにちは、飯田の中小企業診断士の内山です。

先月6月に最も興味深く読ませていただいたのが、TOTO元社長の木瀬照雄さんの私の履歴書(日本経済新聞に掲載)でした。毎回「えっ?」と思う書き出しで目を引き、軽快な文章だったこともあり楽しく読ませていただきました。

『誰のためのトイレなのか』
『見た目がいいトイレであっても、体の不自由な人に使い勝手の悪いトイレは自己満足』
『「人を思うこと」のできない商品に存在価値はない』
『うんこの会社に入れ』!!!

タイトルにさせていただいた『目を閉じてトイレに行くことはできますか』もその書き出しのひとつでした。文章はその後こう続きます。

『自宅なら大丈夫だろう。でもオフィスや駅ではどうだろうか。男性用や女性用、バリアフリートイレはどうやって見分けが付くのだろうか。音声案内があればわかるが、トイレットペーパーはどこにあり、流すボタンやレバーまでは教えてくれない。手はちゃんと洗えるか。私には目を閉じて初めて使うトイレの壁をペタペタ触る勇気はない』

木瀬さんという方はTOTOをグローバル企業にした立役者の一人だそうで、営業部門の最前線で活躍されていた方だそうです。当然ながら私が想像もできないくらい厳しくスケールの大きな環境のなかでバリバリ仕事をしていたであろうに、こうした着眼点をもって仕事に向かい続けていた人がいること、そして(私が無知なだけかもしれませんが)世間一般で知られている物凄い経済界の有名人とか目立っている人という訳ではないことが、なんとも考えさせるものがありました。もっともTOTOのCMにはちょい役でしばしば出演されていたようですが…。

同時に、トイレのような誰にでも必要なもの、人の尊厳に関わるもの、社会の根っこを支えているものに目を向けること、そうした仕事の尊さや携わっている人々がいることを意識することの大切さに気づかされた6月でした。

余談ですが、日本経済新聞の文化面は毎回かなりマニアックな記事が高頻度で掲載されています。マニアックすぎて追いつけないものも多数ありますが、普段は意識しない視点、普段は接しないことに関心をもっている方の視点から「気づき」は生まれるのかもしれませんね。
(『』内:日本経済新聞 私の履歴書より引用)

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