数字からみる判断
中小企業診断士の古清水崇朗と申します。今回は、「数字から見る判断」ということを考えてみたいと思います。
皆さんは仕事のうえで、自分自身や担当している会社や部門の実績の分析をするといったことがあるかと思います。このとき、このようなことを見聞きすることはないでしょうか?
『今期は、前年同時期比で105%の売上高となり、計画も達成できました』
かなり、簡単な事例ですが、確かに事実なのですが、その数字の裏を考えてみることも有効ではないでしょうか。
例えば・・・
「競合他社は実は110%の伸びているのに、当社は伸び率が低くないか?」
「投入した資源に対するアウトプットとして適当な実績なのか?(人的、設備、広告費等に対する実績としてどうなのか)」
「エリア(店別)で分析してみたら強いエリアや弱い店はないか」
など、考えるだけでいくつも出てくるかと思います。結果が良いときは、やっていることが正しいと結論づきそうですが、細かく分析することにより更なる改善点や弱みも見つかるかもしれません。もちろん、分析が目k的でなく、この事例でいえば如何に分析の結果を活かして売上を伸ばす施策を考えること、実行することが重要です。より正しい判断を、客観的に、数字に基づいて行い、また評価する・・・PDCAサイクルといえますが、この基となる客観的な分析や判断に心がけていきたいものです。