人口は減る。それでも、考えてみたいこと

こんにちは。中小企業診断士の髙木一貴です。
人口減少、少子高齢化、人手不足――。
中小企業を取り巻く環境について、最近はこうした言葉を聞かない日はありません。

「人口が減れば、お客様も減る」、「働く人も少なくなる」、「地方では商売がますます難しくなる」
確かに、その通りだと思います。

ただ、人口減少がこれから長く続いていくのであれば、「人口が減るから仕方がない」と考えるだけでは、少しもったいない気もします。

むしろ、人口が減ることで、どのような新しい需要が生まれるのかを考えてみることも必要ではないでしょうか。

例えば、高齢者が増えれば、高齢者向けの商品やサービスの需要は増えていきます。単身世帯が増えれば、大容量の商品よりも、小分けの商品や一人でも利用しやすいサービスが求められるかもしれません。

人手不足が進めば、省人化や自動化、外注化といった需要も高まります。地域によっては、競合企業が減ることで、残った企業に仕事が集まることも考えられます。
つまり、「人口減少=すべての需要がなくなる」のではなく、「需要の中身が変わる」と考えることもできます。

先日読んだ本の中に、「人口減少を逆張りしよう」という考え方が紹介されていました。

人口が増えていた時代と同じ商品、同じ顧客、同じ売り方を続けながら市場の縮小に耐えるのではなく、人口減少によって起きる生活や社会の変化を先回りし、新しい需要を探していくという考え方です。

これは地方の中小企業にとっても、大切な視点ではないかと思います。

さらに、少し視野を広げてみることも考えられます。

国内では人口が減っていきますが、世界に目を向ければ、人口が増えている国や、これから所得水準が高まっていく地域もあります。

もちろん、すべての企業が海外へ進出できるわけではありません。ただ、最初から「自社の市場はこの地域、この業界だけ」と決めつけず、どこに需要があるのかというところから考え直してみることはできると思います。

人口を増やすことは、一企業ではなかなかできません。
しかし、人口が減っていく社会の中で、誰に、何を、どこで提供するのかは変えることができます。
「これから市場は小さくなる」と考えるだけではなく、「これから何が増えるのだろう」「誰が困るようになるのだろう」「そして、その需要はどこにあるのだろう」
そんな問いを持ってみる。

人口減少という大きな環境変化の中だからこそ、これまでの延長線だけではなく、少し違う方向に目を向けてみる。

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