注目され始めた宇宙ビジネス

中小企業診断士の松下です。連日酷暑の日が続きますが、今回は少し飛んだお話です。私が産学連携コーディネータを務める公立諏訪東京理科大学では、2018年の公立化を契機に地域社会や企業・自治体の課題解決を目的に地域連携研究開発機構という仕組みができました。5年を経て研究部門の見直しが行われ、今年度から宇宙エコロジー研究部門という新しい部門が創設されました。科学的知識をベースに技術向上と産業振興を目的として、エコロジー視点で工学技術の発展を目指します。宇宙空間や地球外惑星では究極的にサステナブルな技術が必要となりますので、これらの研究活動の成果が我々の生活で活用されることが望まれます。学内においてもチャレンジングな取り組みであるとして、テーマ選定を含めて様々な試行錯誤が繰り返えされると思われます。

一方で近年、宇宙ビジネスが注目を集めており、大企業だけでなく中小企業もこの分野で活躍の場を広げています。経済産業省が推進する宇宙戦略基金は、中小企業にとって大きなチャンスを提供しており、革新的な技術開発や新しいビジネスモデルを支援し、中小企業が宇宙関連プロジェクトに参加しやすい環境を整えようとしています。また長野県は「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に参加し新たな産業創出に力を入れようとしています。新たなビジネスフロンティアとして「宇宙」が注目されている中、当大学と大学が立地する諏訪地域の元気な中小企業が協力して技術開発を行い、新たな製品やサービスを生み出して地域が元気になることを祈念します。

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