軽減税率の始まりと行きつく先

中小企業診断士・税理士の櫨川です。

来月から消費税率が10%になるとともに,軽減税率の適用が始まります。これまでの税率変更の際には,一般的に旧税率及び新税率の2区分で事足りていましたが,今度は旧税率の8%,新税率の10%,軽減税率の8%の3区分となります(旧税率及び軽減税率はともに8%ですが,国と地方公共団体への配分割合が異なるため,区分する必要があります)。

我が国のこれまでの消費税の歴史を振り返ると,税率は3%,5%,8%,そして10%と上昇基調で,この点は今後も変わりないでしょう。しかしながら,今回から新たに導入される軽減税率の今後を考えると,心配せずにはいられません。この類のものは,いったん始まると「さらに複雑になることはあってもシンプルにはならない」と懸念しているからです。

10年後,20年後,またはもっと先になるかもしれませんが,将来から令和元年を振り返って「今の軽減税率は複数の区分だけど,あの頃は1区分のみで良かったね。軽減税率が始まるまではもっとシンプルだったらしいよ。」という状況が容易に推測できます。

実務に携わる事業者の負担が軽減される画期的なシステムが開発されるのか,事業者がさらに対応で苦しむのか,気になるばかりです。

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